前回の「さまざまなロングスティ・その1」で、シニア留学や若い女性の中国・ベトナム などでの就職の現状を紹介しました。今は単なるのんびりスティといったものは少なくて、 語学や趣味といった知的好奇心を満たせるか否かが選択の中心なのです。 なかでも、英語や中国語といった外国語を覚えたいというニーズは根強いものがあります。 これはシニア、若者を問わず、世代を超えた関心事のようです。
こうしたなかで今、注目されている島があります。フィリピンのセブ島です。
セブ島というとビーチリゾートとして有名ですが、最近は英語の短期習得をめざす人達の留学先
としても人気が高まってきています。先月7月18日にNHK TV「英語でしゃべらナイト」
でも特集としてとりあげられましたが、東アジアで唯一、最大の英語大国として注目
されてきているのです。
前回、日本のコールセンターが中国・大連に設置されていることを紹介しましたが、
アメリカはフィリピンに設置し始めています。ここには、現在20近い英語専門の学校があり、
日本よりはるかに受験競争が過熱化している韓国人など多くの外国人が英語の短期習得をめざして
来島してきているのです。
韓国の人達の多くはここで基礎的な力をつけて、カナダやオーストラリア、アメリカなどへ
長期留学しようというのですが、日本人のそれは学生時代長く学んだのにものにならなかった
英語を、今度こそものにしたいといった年齢層を問わない幅広いものになっているのです。
成田から直行便で5時間という近さに加えて、往復航空券、授業料、宿泊費、食事込みで
1ヶ月約20万円程といった安さも人気の秘密のようです。
現地でこうした日本人留学生へのアドバイスやサポートをしている若い女性がいます。 群馬県出身の安斉 由香さんです。彼女は国立大学の教育学部を卒業後、JICA(青年海外協力隊) の数学・美術教師として2年間フィジーに勤務した後、2年前セブ島に来て、 やはりJICA教育委員会所属教員として主に数学を教えてきました。 現在はこの経験を生かし、セブ島に来る日本人への留学コンサルタントとしての 仕事に力を発揮したいとしています。若い女性がひとりで不安はないのかという当然の 疑問に対して「気をつけるのはどの国でも必要なこと。一部で政情不安などといわれますが、 セブの人達はみんなひとなつっこくて住みやすいところ。何より物価も安くてきれいな 海やおいしいフルーツもタップリあります。安心して来てほしいと思います。」と瞳を 輝かせて語ります。 英語の習得をめざして、ロング(ミドル)スティする日本人が増えるに従って、 それをサポートする日本人のロングスティもまた生まれてきているといえます。